豊かさとは3

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2019.03.20 (水)

「リビングとソファーの位置関係を考える」

そんな話題を耳にすることがあります。

実際、一般的な家庭ではリビングの主役にTVがおさまっているように感じます。

 

そもそも現在でもそのようなリビングが求められているのでしょうか?

TVが主役だった時代は、とっくに過ぎているとは思いませんか?昔はTVが珍しく、家族はもとより近所の人まで集まっていた時代もあったようです。がしかし、今では家族そろって同じ番組を見る機会は減ってしまっているのではないでしょうか?

趣味嗜好も多様化している現代、見たい番組は様々です。また、TVに代わりユーチューブやSNS、スマホにとほかの媒体も多くTV自体あまり見ない世代も多いはずです。

かつての栄光をそのままにいつまでもTVの前に陣取るのは、高齢世代か、はたまた、へとへとになった脳を癒すべくただだらだらとTVの前で時間をつぶす中高年男性となっている。そんな光景が目に浮かびます。

 

 

では、TVに取って替わって求心力を持っているような家族が集まる場所はどこになるのでしょうか?

私にとってそれは、やはり、ダイニング。

人は生理的に食べなければ生きていけませんし、幸福感にも直結しています。

そのような場所が、心地のいい場所であればなおさら幸福感も高められ、自然に家族も集まるのではないでしょうか?

 

私は食いしん坊なのでダイニングがいいと言いましたが、ほかにも、心地のいいスタディーコーナーや、セカンドリビング、などはどうでしょう。趣味室としてのTV鑑賞の部屋としてみんなでスポーツ鑑賞や映画鑑賞できる部屋があってもいいのかもしれません。

それがリビングになってもいいのかもしれませんが、TVが当たり前のように主役に君臨している状況を考え直す時期に来ていると感じているのです。

 

現代人は多くのストレスにさらされています。知らず知らずに脳はマルチタスクを強いられてへとへとになっているのだそうです。脳は疲れると判断力が鈍り、そして早く寝て脳を休めればいいのについついだらだらとTVやPC、スマホにと時間をつぶしてしまい、また寝不足で脳を回復させないままにマルチタスクに浸る毎日。そんな悪循環に陥っているそうです。

脳がつかれると、感情のコントロール能力も下がります。まさに、多くのメディアに囲まれ生活する中での現代病ともいえるのではないでしょうか?

 

疲れをいやすものに自然があります。緑をめでることでストレスは激減できるそうです。デスクに植物があるだけで、肌荒れが改善するという実験結果もあるほどです。また、視線が抜けて遠くが眺められることも視覚の癒しになるはずです。

家の中にそんな心地がよいところがあれば、ばらばらの趣味趣向をもった個人でも集まる空間になるはず。そう信じています。

 

最後ですが念のため、

私はTVは嫌いではありません。むしろ、好きです。でも見るときは一生懸命見ます。松岡修造さんのように(笑)