住宅医スクール

先日(7月9日10日)熊本へ足を運びました。

目的は、住宅医スクールの受講と友人宅の現況詳細調査です。

まずは、住宅医スクールについてです。

4講義中3講義は大阪で昨年、受講済みなのですがやはり少し中身も更新されており、
行って損はないなという感想です。(私が忘れている部分も多々あるのでなおさらなのですが)

三澤文子先生の講義では、天草の別荘の改修のお話が聞けたこと、
奥村先生の奥様 まことさんの手作りカルタの話は胸の熱くなるのを感じるお話でした。

滝口泰弘先生の講義は、新たに調査に用意した方がよいものの紹介など、
より実践に即したお話で、初心者としてはとても為になるものでした。

豊田保之先生のお話は、実際の改修経験の紹介ですが、伝統の土壁の良いところ、
難しい点をふまえてのお話です。気候を活かした設計等。
土壁を現在の住宅基準にするために、日々実験的な試みをされているので興味深いです。

そして、そして、4講義目です。
4講義目は特別講義で、旬のお話が聞けます。
今回は、熊本地震を受けて、急遽、熊本地震の調査分析状況報告と称し、
大橋好光先生のお話と変更になりました。
それが、とても興味深く大変勉強になりました。

・地震の揺れの特性により、壊れにくい建物がちがうこと。
・筋交い壁とボードの耐力壁との違い
・基準法の壁量計算と性能評価の壁量計算の違い
・だけど、木造住宅は強いのなぜか?
・そもそも、地域係数はどうしてできたのか?
・木造住宅を、もっと強くするにはどうしたらいいのか?

日経ホームビルダーに掲載予定とのことですので答えは書きませんが、
はじめて知る内容がてんこ盛りでした。
知りたい方は次の次の回?の日経ホームビルダーの購入を。

11年前の大橋先生の文章「住宅と木材 2005年1月号」よりの抜粋も引き付けられました。
おそらく他では聞けない国交省の思わくも聞けました。いろいろあったりするのですね。

長くなってしまいました。

調査の話は次回。

20160709_124232[1]

昼休みに水前寺公園に行ってきました。
北門から入場料を無視して入ってしまっていたようです。(後で気づきました)
水前寺公園の方、申し訳ありませんでした。